一般社団法人 徳島県建設業協会

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青年部 主な事業Blog

スイス・ドイツの近自然報告書

2019.07.16

(社)徳島県建設業協会 青年部

■ はじめに

建設省の策定した「緑の政策大綱」は、(1)緑の保全と創出による自然との共生、(2)緑豊かでゆとりと潤いのある快適な環境創出、美しい景観の形成、(3)緑を活用した多様な余暇空間づくりの推進、(4)市民の参加、協力による緑のまちづくりを目標としている。また、同省は平成2年11月には「多自然型(近自然型)川づくり」の推進について各都道府県を指導している。この「近自然工法」工事は、洪水などからの安全を確保しながら従来の護岸工事を柳などの植物を植えた土手や石積み水制などを利用して行うと同時に、生態的価値の向上をめざして動植物の生息地及び生育地・生活空間(ビオトープ)を保全しながら行う工法です。この工法は、1980年ごろからスイス・チューリッヒ州やドイツ・バイエルン州で始まり15,6年の実績があり、経済活動(人の生活環境の確保)として建設する構築物のミティゲーション(環境に対する補償、償い)として捉えている。「自然との共生」を目指す「建設業」として我々(社)徳島県建設業協会青年部は先進国であるスイス・ドイツに研修視察を実施したのでその概要を報告する。

■ 1.スイス(チューリッヒ) ▶︎ 市街地の改修事例
↑地上に表れたネーベルバッハ川
 この下には下水道が流れている
(1)ネーベルバッハ川(Nebelbach):
チューリッヒ市内ゼーフェルト地区(Seefeld)
※市街地内の土地空間の狭い場所での事例:
 市下水道局が中心となって推進中のバッハ
 コンセプト(小川開放計画)に絡んだもの

 チューリッヒ市では、1988年から94年末まで「都市空間における解決策」を追求した結果、バッハコンセプト(小川開放計画)を策定し、総延長15kmの下水道を地下に流していた川を上部に、汚水を下部に流す二階建構造にすることにより、緑のせせらぎとして地上に出した。普段はこの小川に水が流れているが、洪水等である一定以上に水位が上昇すれば地下を走る下水道へ従来通り水が流れて、地表の洪水の危険を避けている。
 市の下水道普及率は100%であり、国全体でも95%と高い。下水道の80%は合流式となっており、そこへ流入する非汚濁水(小川の水、雨水等)のために、汚水が薄まり下水処理効率が低下し処理後の水質が問題となり、放流先の河川等の水質改善が必要となった。
 また、下水道システム全体のランニングコストの低減、住環境の質的向上、親水性を考慮し、新しい小川は市民の憩いの場として提供されている。なお、国内の下水道普及率は54%、徳島県は9%である。 ネーベルバッハ川の事例では、建物の密集した市街地内の市路面電車車庫跡地の再開発とその周辺の環境整備の一環として作られた全長100m幅2.5mの新しい小川である。厳しい建設条件の中、河岸はカコウを加工したもので歩道側は車道側より高く直壁とし、転落防止と住民のためのベンチ(腰掛け)として役立てている。

↑ここにはマスが生息している
 自然に植生した草類と
 フィッシュポイント

 小川は粘土・コンクリート層の上に自然の河床材料である砂レキを敷き、様々な土壌成分により種々の植物が繁殖し自生している。また、勾配が急なため、一定の間隔でコンクリートブロックによる段差を付けており、そのブロックの下流側には魚が潜めるフィッシュ・ポンド(魚槽)が設けられマスも生息している。この新しい小川の出現は、ランドシャフト、エコロジー、さらには住環境などへの深い繋がりをもった道路敷地内における新しい造形であり、調和融合の実現である。
 この施工にあたっては土木技術者だけが関わるものではなく、市の担当技術者を中心として生物・生態学者、地質学者、景観工学者といった知識集団が一体となって施工していることは驚きであった。その工事・改修箇所にはどんな生物が生息するのか、工事後の生態系は維持できるのか、どのような岩石を使うべきなのか、この地形ではどのように水が流れるのか等をそれぞれの専門家が決定しているのである。チューリッヒ州において護岸材料には優先順位があり、柳、石積みと柳のコンビネーション、コンクリートの順となっている。外からの材料の持込みは異物ととらえている。また、工事個所により何を優先するか順位があり、例えば安全性であり、景観であり、コストである。これはその必要性に応じて決定している。なお、この新しい川は、下水道として法律の規制を受けている。

▶︎ 道路建設に伴う雨水処理の事例
(2)ビュシゼー遊水池(Bsisee):
 ウンターアフォルターン地区
 (Unter-Affoltern)
※アウトバーン(高速道路)上の雨水を処理する
 ための近自然工法による遊水池

 スイスの大幹線道路を結ぶN20と呼ばれるバイパス・アウトバーンが1980年に建設された。道路は最終的に広大な面積の地表をコンクリートやアスファルトで覆うため、雨水の地下浸透が著しく妨げられ、そのために流れ出した雨水は河川の洪水時の最高水位を高める結果となり、洪水安全性を確保するために河川改修工事が必要となる。この点におけるN20での最大の問題点は、小さなカッツェンバッハ川が流れるウンター・アフォルターン地区の下流には人口密集地帯があり、N20の建設による水害を避けるために川の改修工事をしなければならないことであった。しかし、洪水調整池として「ビュシゼー遊水池」を建設することによりこれを克服した。 この付近に降った雨水は、路則を走る導水管によって導かれ(スイス連邦法によって、雨水は直接川には流せない)メカニカルなオイルフィルター装置を通して一定流出量以下はすべて直接カッツェンバッハ川へ流出し、これを超えるとビュシゼー遊水池へ流れ込んでくる。

↑ビュシゼー池(Bsisee)カッツェンバッハ川
※アウトバーンN20の付帯設備として建設された。
 貯水量は7100m3であり20年に一度の確率で満杯となる。

 池の下流側出口の流出量は一定に制限されており、高水ピーク値を越えないため、バッハ川の拡幅改修工事が不要となった。計算では20年の確立でビュシゼー池が溢れることになり、その場合は周辺の農地が一時的に浸ることになるが、冠水に強い作物を植えることにより被害を未然に防いでいる。従って補償問題がない。日本では河川が氾濫した場合の責任・補償問題が問われることが多いが、国民の意識の違いを感じた。この遊水池は掘込み式とし、さらにアウトバーンそのものを堤として利用し、また、アウトバーンの駐車場、休憩所としても利用している。常時水のある自然な池としその水位は地下水と同等とした。初期植生は柳・ハンノキなどの樹木、ヨシ・イグサなどの水草の株に限り、他の動植物は自然入植とした。人間が動植物の生息を侵害しないために、自然と人間をはっきり分離し、そして付近の湿地帯であった農地には堀削した残土で盛土をして農地としての価値を高めた。ここでは予想以上に生態系の復活成長が速く、数年を経ずしてビオトープが形成されている。しかし、機能的には遊水池であるため、それ相応の維持管理が必要となってくる。毎年晩秋に枯れた水草を刈り取り池内の堆積を防いで十分な容量を確保して生態系にとってダメージとなる浚渫をできるだけ先に延ばしているが20~30年後には浚渫が必要と予想されている。

▶︎ 比較的自由に土地を確保できる郊外の事例
↑近自然工法により第2次改修された
 レピッシュ川。柳などの緑が多い。
(3)レピッシュ(Reppisch):
ビルメンスドルフ市(Birmensdorf)
※周囲に広い空間の取れる場所での
 河川再活性化事例

 ビルメンスドルフ市郊外を流れるレピッシュ川では、1911年から31年にかけて第一次改修工事が行われ、水際・河道は直線的に、河川断面は台形に統一、床止は短い間隔で施工された。これは水の流れを一定にし洪水の危険を減少させたが、平常この構造は水位が浅くて水温が上昇し水中の酸素不足をきたして微生物や魚が住めなくなったりして生態系にとっては大きなダメージとなった。
 この第2次改修工事はスイス連邦軍の兵舎・演習場の移転がきっかけとなり、チューリッヒ州が推進している河川再活性化の大プログラムの一環として、生態系の回復を主眼に置いて行われた。


第1次改修されたレピッシュ川。
水深は浅く一定で横梁がある。

 この写真は、橋を境にして上流側と下流側を写したものだが、ご覧になってどちらが第2次改修後かお分かりだろうか。上側が改修後である。工事が行われた方がより自然で、説明を聞かないとどこを工事したのかわからないくらいだ。
 ここでは根固めの丸太・コンクリート制などの床止を撤去することによりある程度の蛇行や河岸浸食の自由度を与えた。これにより瀬や淵などの流れの多様性を確保した。そして、巨石による床止めを施工することによって河床の土砂の流失を防ぐとともに、河床勾配の調整を行うと同時に河幅を従来の2倍に広げて川が自分で水筋を決定できるようにした。
 また、堤防の勾配を緩やかにし、動植物の多様な生活空間を生んでいる。植生は柳のみとし、後は自然に任してある。工事は1986年に終了しその結果、生物調査では餌となる水中動物が増えたため魚が増え、それを餌とするアオサギなどの野鳥も多く飛来するようになった。また、旧河道では、貴重種のカワトンボやカエルをはじめイモリの一種のサラマンダなど多数が確認されている。河川が再びある程度のダイナミズムを獲得した結果、水筋を河川自身が決めることができるようになった。また数年を経ずして柳などの草木の成長により水辺の土砂は固定され大きな浸食の恐れは無くなった。過去2度に渡る中程度の洪水でも植物がしっかり根を張っていたため損傷は軽微であった。

▶︎ 下水処理場の環境整備としての再活性化の事例
↑中央左側より出ている倒木にはカワセミなどが
 とまり、かっこうの狩猟の場となっている。
 この木はワイヤーロープで固定されている。
(4)テス川(Tss):
ヴィンタートゥール市ハルト地区
ネフテンバッハ村境
(Winterthur Hard/Neftenbach)
※下水処理場拡張に絡んで、その環境
 整備の一環としての河川再活性化事例

 テス川は、チューリッヒ高地と呼ばれる山岳地帯に源を発し、ライン河へ流入するライン河支流のひとつである。この川は河況係数が大きなワイルドな山岳河川であるため、水害防止は住民にとって重要な課題であり、すでに治水と農地確保のために19世紀に第1次改修工事を受けている。
 このテス川はヴィンタートゥール市を貫通しているが、市は下水処理システムの強化としてサンドフィルター処理の追加を進めており、このハルト下水処理場でも拡張工事が必要となったため、処理場の環境整備として再活性化が同時に行われることとなった。このプロジェクトは、総体的には河川環境の保護・保全であり、具体的には人間生活に起因する水質汚染から河川を守り(下水処理能力の向上)、河川における水質の生物浄化能力の促進(流れの多様化による河川の自己浄化能力の向上)、河畔ビオトープの追加である。 第1次改修における問題点は、大きく蛇行した旧河道がショートカットされたために蛇行や窪みなどの多様性が失われ単調で不自然となったこと、低水護岸により水陸が明確に分離されたためにビオトープがないこと、河床の土砂と勾配調整を目的に横梁を施したために低水路全幅にわたって水深が一律に浅くなり流れの多様性がなくなったこと、渇水期では日射により水温上昇が甚だしく溶解酸素の含有率が低下し酸欠状態となって水生昆虫や魚などの生息条件を著しく害していること、多数の横梁のために河床勾配が緩やかすぎ堆積物が多くなっていることなどから生態系へのダメージが大きいことなどがあげられる。再活性化では、洪水安全性を確保しながら生態系価値の向上を図ることとし、コスト対効果をも考慮して実施した。主なものは、最初から最終的な造形をするのではなく、河川や自然が自身で時間をかけて造形できるよう自由度を与え成長発展できるようにすること、蛇行や窪みなど水際線の多様性、瀬や淵などの流れの多様性を持たせる目的から石積みやコンクリートの低水護岸を撤去し、変化に富んだ自然の河川ランドシャフトにより近づけることとし、そのために護岸の必要な場所では石積み水制工を設置するとともに、横梁を撤去して代わりに石積みによる床止(フィックスポイント)を広い間隔で深く埋め込んだ。(勾配の増加により堆積物が少なくなる。また、渇水期においても1か所に水は集まり水深が増して水温が安定するため、水生動物にとって良い環境となる。)河川の浸食によって生じた河岸の直壁や河畔の倒木などは、河川生態系にとって重要であるため安全上に問題がない限り放置する。ここでは河道の倒木をワイヤーロープで固定してカワセミやショートツバメなどの絶滅危険種に対してビオトープを提供しており、実際にこれらを見ることができた。また、ここでは遊水地帯を設けている。価値の低い旧河道部約1haを近自然化し、洪水の度に冠水する河畔ビオトープとして河川と一体化していた。河畔林は樹木・野鳥などのために、河畔草原は草木・野鳥・チョウ・昆虫のために、池や沼はカエルなどの両生類、貝類などのためのビオトープとしている。切り立った砂壁はカワセミやショートツバメなどのビオトープとして動植物が繁殖している。このような遊水地帯を含めたビオトープの考え方は日本では難しい。人類も生態系の1種類でしかなく、生態系全体を考えることはすなわち人類を考えることとなる。施工後の評価は良好である。カワセミやアオサギなどの野鳥、ブラウン・トラウトなどの魚類、トビゲラなどの無脊椎動物はこの再活性化された場所へいち早く戻ってきている。そしてランドシャフトは自ら造形した河道を水が流れより自然に近づいている。竣工後100年に1回の確率の洪水があったが、再活性化した河川や河畔ビオトープには大きな被害はなかった。

旧河道部を近自然化し、洪水のたびに冠水する
河畔ビオストープとして河川と一体化している

 チューリッヒ州におけるこれらの工事は、計画段階において動植物の生態調査を行い、工事施工中および施工後にも調査を実施して、工事がうまく出来たかどうかチェックしている。 そしてここでは設計よりも「工事」を重要と考えている。工事はマニュアルを定めずその川に応じて施工する。設計図はスケッチ画である。そのため毎週1回以上現場打合せを行い協議して施工方法等を決定している。それゆえ施工業者の能力が工事の成否を決定すると聞かされ、改めて社会整備基盤の担い手としての責任の重大さを感じた。


■ 2.ドイツ(カールスルーエ) ▶︎巨大人工構造物に対する自然の復元と保護
↑トンネル上部の市民憩いの場
(5)市内南地区地域整備における道路
トンネル化による緑地整備事業等

 ドイツ・カールスルーエ市のバイエルトハイム地区とブーラッハ地区は、1989年に全長14kmに及ぶバイパス道路建設により分断された。ここはアルプ川に沿った緑地帯であり散策路であって流域に点在するいろいろな公園や緑地施設を結ぶ重要な地域であるため、市は特に問題となる600mの道路にトンネルを造り、トンネルそのものを動植物にやさしい土壌で覆い、緑地帯として復活させた。トンネルの傾斜の急な法面は14、15種類の高木、低木を植栽し、トンネル上部は盛土の関係から限定した植樹をしているが、大部分は広い野性草地となっている。ここでは水の供給に限りがあるため乾燥に強い野性草が繁殖している。ここの緑地化は他の箇所と同様にこの地区の在来種による潜在自然植生により植樹された。
 また、斜面の一部には石を積んだり、木を集めて微生物やトカゲなどの小動物が生育するための場所を確保している。これらにより同地区は緑が途切れることなく一体形成した市民にとって身近なビオトープとして蘇った。
 そして、公園の中央部には「都市への景観の浸透」をコンセプトとして近くを流れるアルプ川から引かれたカスケード型の噴水が整備され、市民の憩いの場、レクレーションの場としても利用され最も親しみのある場所のひとつとなっている。残念なことにドイツの潜在自然植生種にない日本の植物「イタドリ」が群生していた。どのようにしてここに来たかは分からないが、有り難くない贈り物である。騒音防止、大気汚染防止を行い、近郊レクリエーション機能、自然保護(種の保存)、生態的機能さらには都市の美観、景観保全機能の確保といったものは、われわれの生活空間で大切な動植物の生態系を保全し、自然の一部であることを自覚させるものであると感じた。

↑「都市への景観の浸透」をコンセプトとしたカスケード型噴水
■2.ドイツ(ミュンヘン)[ミュンヘン国際空港] ▶︎空港建設の手法とそれに伴う緑化計画
↑ミュンヘン国際空港全景

 バイエルン州政府を中心として運営されているミュンヘン空港は、1962年に計画され、1969年に建設場所の決定、1980年に工事開始、そして1992年5月に開港した。同空港の建設費は約7,000億円である。緑化計画は重要なものとして位置付けられ、建設費の10%を、敷地面積1,500haの内15%を環境破壊のためのミティゲーションとしてビオトープを確保した。特に建設予定地内には希少植物が自生していたが、これを移設して植栽した。

↑空港建設予定地内にあった
 希少植物を移植した河畔ビオトープ
(6)ミュンヘン空港における空港周辺緑地整備事業

 そして、計画の段階から情報はすべてオープンにされ、工事が始まると最初にインフォメーションセンターが建設されるとともに、高台を設けて誰でもが工事を見学できるようにした。また、買収したい土地と交換するために、周囲15km~20kmに土地を購入し約3,000件の交換に応じている。また住民から空港建設に関する色々な異議は20,000件を超えたがすべて円満解決している。担当当局の粘り強い意思と情報公開の必要性を改めて痛感した。


■おわりに

 実際の近自然工法では、治水性(安全性)、水質の確保、流れの多様性、生態系の確保、景観の確保等が重要な要素であるが、その上に川の個性を出すためにマニュアル化や標準化をしない、人の介入は極力しないことが重要であると感じた。そして改修工事を行う場合は、その地域にある岩石を使って水制工事をし、植物もその地域に生息する潜在自然植物を使って行うことが重要だ。そのために必要な隠れた場所でのコンクリート工事(例えば、河床への石の固定など)は行わなければならない。都市部での近自然工法は難しいと考えられているが、広い土地を確保できないなど厳しい条件であっても、その中で自然を確保しようとする心があれば必ず解決できると考える。しかしながらスイス、ドイツと比較すると、気候・風土が違うし、なによりも歴史が違う。たとえば降雨量は日本の約半分だし、植物の種類も少ない、繁殖スピードも違う。このような条件の中で、日本、特に徳島にあった「近自然工法」はどのようなものか考えなければいけない。
 スイスでは、近自然工法はあくまでも自然に近づける工法であって、自然そのものを作るものではない。
 その基本的思想はあくまでも「人」が中心である。「人」を考えることからの「自然」へのミティゲーションである。「無知」知らないことから起こる色々な誤解や間違った判断は地球にとって災いとなる。我々人間も生態系の一部として捉え、生態系全体を考えなければいけない時期がきていると思う。