一般社団法人 徳島県建設業協会

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建設業の魅力紹介/建設業の魅力

ボクらはつくる、「命の道」

2024.01.05

ボクらはつくる、「命の道」
〜冬の真夜中、四国横断自動車道の橋梁架設現場にて〜

物が運ばれる。人が動いてゆく。
高速道路はかつて戦後日本の高度成長を牽引し、
折々の時代の要請に応えながら、明日へ明日へと伸びてきた。
道なしにボクらの暮らしは立ち行かず、
道はその恩恵を暮らしの隅々にまで注いでいる。
そして今、道は、大切なもうひとつの役割を担う。
災害時に地域と人々を守る「命の道」という役割。
今夜、すべての車を止めて、ボクらがつくるのは
また一歩、南へと伸びる「命の道」。
経済と暮らしといのちを支える四国横断自動車道。
サーチライトが闇を照らす、重機が静かに動きだす、
空気がピンと張り詰める、ここはボクらのステージだ。
ひたすら安全に! 精巧に! 確実に! そして、夜が白むまでに!
やがて地図に刻まれるこの仕事が、
ボクらは素直に誇らしい。

南進を続ける私たちの「命の道」。
新町川河口に橋がかかり、沖洲インター、津田インターが開通し、
四国横断自動車道(阿南~徳島東)は、小松島へ。
2023年12月12日、国道55号を夜間通行止めにして、
橋梁架設工事が行われました。

「高度経済成長の道」から「命の道」へ
1963年、尼崎・栗東間71kmで名神高速道路が一部開通し、
高速道路時代の幕が開きました。以来、高速道路は延伸を重ねながら、
人や物の移動の利便性を飛躍的に向上させ、日本の高度成長を力強く牽引してきました。
時を経て、1987年。東京一極集中是正や地域創生をめざした
「多極分散型国土の構築」を基本理念に「交流ネットワーク構想」が打ち出され、
その主要プロジェクトとして、総延長14,000kmの高規格幹線道路網
(高速自動車国道と一般国道自動車専用道路)の整備が進められています。
高規格幹線道路=「自動車の道」は、災害時の救援物資の輸送や
緊急車両の通行を可能にし、住民の避難場所ともなる「命の道」でもあります。
※四国では、四国縦貫自動車道、四国横断自動車道、高知東部自動車道、
阿南安芸自動車道で構成する全長約800kmの高規格道路ネットワーク
〈 四国8の字ネットワーク 〉が「命の道」と位置付けられ、
徳島でも一歩一歩南へと伸びています。

地域のいのちと暮らしと産業をまもる
技術の進歩とICT化によって、
建設業の世界はダイナミックな変化を遂げつつあります。
様々なデジタル技術を複合的に活用することで、
生産プロセスの改善や業務の自動化を推進し、
人の担う作業が標準化・効率化されてきました。
これにより、「人手不足」「技術の継承」などの課題を解決するとともに、
ものづくりの面白さややりがいを実感しながらキャリア形成を図ることのできる
環境へと進化しています。
新たにつくるだけでなく、高度成長期に建設された社会インフラが老朽化し、
改築・補修のときを迎えています。
異常気象により災害復旧が急務となる場面も増えています。
大地震への備えも必須です。人手不足、資材高騰、さまざまな困難に怯まず負けず、
私たち建設業者は、地域の産業といのちと暮らしをまもるという
大きな大きな使命を背負い、頑張っています。