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海を望み、野山を縫って、明日へのびる「命の道」 

 

震災が教えてくれた「命の道」の大切さ

東日本大震災では高速道路が緊急物資の輸送路や避難場所になるとともに、津波から住民の生命を守る堤防の役割を果たしたことは記憶に新しいことでしょう。大震災のこの教訓は、高速道路の「命の道」としての役割の重要性を示しました。
四国でも、四国縦貫自動車道、四国横断自動車道、高知東部自動車道、阿南安芸自動車道で構成される全長約810qの高速道路ネットワークを「四国8の字ネットワーク」と名付け、「命の道」として整備が進められています。2012年度末時点で整備率は未だ約68%。中でも徳島県は未整備区間が多く、推進が急がれます。

また、地震、津波などの大災害時だけでなく、近年多発する異常気象により、山間部では道路の通行止めが頻繁に発生しています。四国の道路は事前に通行規制される区間(事前通行規制区間)が一般国道(国管理)の約11%を占めており、これは全国平均の約2倍、ワースト1です。「命の道」は暮らしの道としての役割も担っているのです。

  

「防災」「減災」の役割を「日和佐道路」に託して

「四国8の字ネットワーク」の空白地帯のひとつ、徳島県南部〜高知県東部において、整備が進められる地域高規格道路阿南安芸自動車道。延長約110qのうち、先行的に整備が進められた「日和佐道路」が2011年7月16日、阿南市福井町小野と海部郡美波町北河内間9.3qを結んで全線開通しました。県南初の自動車専用道路です。
これまで阿南市と美波町をつなぐ幹線道路は国道55号だけでしたが、急カーブの多い山間道であり、防災上危険な箇所が多数存在するため、連続雨量が300oを超えると通行止めとなり、緊急車両の行き来にも支障を来す状態でした。「日和佐道路」の開通により、常時通行可能な道路の確保が実現し、地域の利便性はもとより救急医療施設へのアクセスの向上が図られました。さらに「日和佐道路」には災害時の緊急避難路が6か所設けられており、津波襲来時に住民が避難することができます。


社会基盤を「造る」「守る」県民のいのちと暮らしの安全を願って

「日和佐道路」は地域に親しまれる道づくりをめざし、検討委員会で幅広く議論しながら、周辺の景観との調和を大切にデザインされました。「うみがめ橋」「美波ゆめトンネル」「由岐インターチェンジ」の名称も公募により決定。地域住民の参加により、10年後20年後豊かな森となることを願って、どんぐりの森づくりも進められています。
「命の道」が地域に親しまれ暮らしに根ざした道となりますように。「日和佐道路」に続き、「桑野道路」「福井道路」「海部道路(仮称)」が早期に整備され、県南のミッシングリンクが解消されますように。大災害の起る前に「四国8の字ネットワーク」がつながりますように。
2013年11月、南海トラフ巨大地震に備え、地方自治体の津波対策への財政支援を強化する南海トラフ特別措置法が第185回国会において成立し、避難路の整備にも国の支援が拡大されることになりました。私たちは県民のいのちと暮らしの安全を願って、強い意思と確かな技術で徳島県の大切な社会基盤を造り、そして守り続けます。



資料提供

国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所

徳島県県土整備部

 

命の道

 

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